2026年10月15日、大阪国際大学を訪問し、「大学生とつくる!萱島・日新まち発見プロジェクト」の記事構成案レビューを行いました。
このプロジェクトでは、学生のみなさんが日新商店街や萱島、寝屋川市の魅力を自分たちの視点で見つけ、取材・執筆した記事を日新商店街の公式ホームページで公開する予定です。
前回の講義では、読者の決め方や記事の組み立て方、取材やリサーチのポイントなど、「読まれる記事」をつくるための基本をお伝えしました。
今回は、学生のみなさんが実際に考えてきた構成案をもとに、一人ひとりと話しながら記事の方向性を具体化していきました。

学生一人ひとりの記事構成案をレビュー
記事を書くとき、いきなり本文から始めると、途中で伝えたいことが分からなくなったり、調べる内容が広がりすぎたりすることがあります。
そこで今回は、まず記事の設計図となる「構成案」を学生のみなさんに考えてもらいました。
構成案には、主に次のような内容を整理します。
- どのような読者に届けたいのか
- 読者が知りたいことや困っていることは何か
- 記事を通して何を伝えたいのか
- どの場所やお店を取材するのか
- 取材やリサーチで何を確認するのか
- どのような順番で紹介するのか
学生のみなさんが考えたテーマは、大学生が立ち寄りやすい場所、新しく萱島へ引っ越してきた方に役立つお店、大阪国際大学に入学予定の高校生向けの生活便利情報、長く続くお店の魅力など、さまざまです。
同じ萱島や日新商店街を題材にしていても、想定する読者や着目する部分によって、記事の内容は大きく変わります。それぞれの視点を大切にしながら、読者に伝わる記事にするためのアドバイスを行いました。
記事づくりと地域取材、2つの視点からアドバイス
当日は、日新商店街のクリエイティブパートナーであるEmika Designの山根木と、プロジェクト責任者の濱見が二手に分かれ、学生一人ひとりの構成案を確認しました。
山根木からは、記事制作の視点で、
- 記事のテーマや方向性
- 読者をより具体的にする方法
- 見出しや構成の組み立て方
- 読者に役立つ記事にするために調べたいこと
- インタビューで確認しておきたい情報
などをアドバイスしました。

例えば「若い人にも商店街を知ってもらいたい」という大きなテーマも、「大学の空き時間に立ち寄れる場所を探している学生へ」のように、読者や利用する場面を具体的にすると、必要な取材内容が見えやすくなります。
一方、濱見からは地域や商店街の視点で、
- その構成なら、どのお店へ取材に行くとよいか
- テーマに合う場所やまちの様子
- 萱島で見ておきたい場所
- 記事の内容を深められそうなお店や人
などをアドバイスしました。

「どのように書けば伝わるか」と「地域のどこを訪ねれば内容が深まるか」。
2つの視点を組み合わせることで、構成案が実際の取材計画へと少しずつ変わっていきました。
小林教授のゼミは、Excelのワークシートで構成を整理
小林教授のゼミでは、記事を書くために必要な項目を入力できるExcelのワークシートを使って、構成案を作成してもらいました。

誰に読んでほしいのか、どのような情報を集めるのか、記事をどの順番で組み立てるのか。
項目に沿って考えることで、頭の中にあるアイデアを一つずつ言葉にできます。
レビューでは、ワークシートの内容を見ながら、良い点を確認したうえで、テーマを絞る方法や、追加で調べるとよい情報、記事を読んだ人が行動しやすくなる工夫などをお伝えしました。
山岡教授のゼミは、ポスターセッション形式で意見交換
山岡教授のゼミでは、ポスターセッション形式で構成案のレビューを行いました。

学生のみなさんが、大きめの紙に記事のテーマや構成を書き、手書きの文字やスケッチを交えながら内容を整理。
それぞれのポスターを立って見ながら、記事の方向性や取材先について話し合いました。
画面や書類を順番に確認する方法とは異なり、ポスターセッションでは、考えていることをその場で指し示しながら話せます。新たなアイディアが出てきたり、周りの意見から新しい視点に気づいたりできる、会話の生まれやすい時間となりました。
「難しそう」から、実際の取材へ
学生のみなさんには、これまで「記事を書くのは難しそう」というイメージもあったように感じます。
しかし今回、一人ひとりの構成案について話したことで、
- どのような読者に向けて書くのか
- 記事の中心にするテーマは何か
- どのお店や場所を訪ねるのか
- 取材で何を聞き、何を調べるのか
が具体的になりました。
まだ本文が完成したわけではありませんが、「何から始めればよいか」が分かると、記事づくりのハードルは少し下がります。
今回のレビューを経て、プロジェクトはいよいよ、学生のみなさんが実際に萱島のまちへ出て、取材と記事作成を進める段階へ入ります。
次回は、取材を進めた記事を確認します
次回までの期間は、学生のみなさんがそれぞれの取材先を訪ね、記事の完成に向けて作業を進めます。
取材を始めると、「この質問も聞いておけばよかった」「構成を少し変えたい」「写真はどのように撮ればよいだろう」など、新しい疑問が出てくるはずです。
プロジェクトでは、学生のみなさんが気軽に質問できる環境も用意しています。
分からないことを相談してもらいながら、取材と執筆を進め、完成した記事を提出してもらう予定です。
学生のみなさんが実際に歩き、人と話し、自分の目で見つけた萱島や日新商店街の魅力が、どのような記事になるのでしょうか?
それぞれの視点から生まれる記事を、今からとても楽しみにしています。
新しいこと、してみる。
日新商店街。
こんな様子でプロジェクトが進んできています↓



